もし飼い猫が妊娠していることに気づいたら、新しい命を授かったことに期待感を持ちますよね!
それと同時に母親となる飼い猫の健康もこれまで以上に気になるのではないでしょうか?
妊娠、そして出産後の授乳期の猫の食事って
どんなものを与えればいいのか分からずに困っている方は多いです。
そこで今回は、猫カフェで働いていた経験のある僕が
妊娠・授乳期の猫の食事のポイントをお伝えします!
この記事を読むことで、妊娠・授乳期の猫に与える食事で
特に気を付けるべきポイントが分かるようになります。
そして、生まれてくる子猫に沢山の愛情を注げる母猫にしてあげる
環境づくりに貢献することができるでしょう。
妊娠・授乳期に必要な食事量
妊娠期は胎児に栄養を送るため、また授乳期は母乳を子猫に与えるため、
いずれも普段よりも多くのエネルギー量を必要とします。
こちらは、妊娠・授乳期の食事についての違いをまとめたものです。
妊娠中 | 授乳中 | |
エネルギー要求量 | 通常の2倍 | 通常の2~6倍 |
期間 | 妊娠期間:約2ヶ月 | 授乳期間:約1ヶ月 |
食事回数 | 通常の食事回数より1、2回増やす | 自由採食でよい |
通常のおよそ2倍の食事量となるため、食べ残す猫も出てくるかもしれません。
効率よく食事をとるためにも高脂質で高カロリーなものにし、
食事量を調節しましょう。
妊娠・授乳期の食事のポイント
妊娠・授乳期の食事のポイントは、
「高カロリー・高脂質・消化のよい原材料」です。
この時期は、胎児・子猫の成長と発達に必要な必須アミノ酸を供給するため、
タンパク質合成量が大きく増加します。
そのため、フードのタンパク質の質と量が肝心です。
また、エネルギーを多く必要とするため、
脂質18%以上のフードを選択する必要があります。
そしてフードと同様に重要なのが水分。
妊娠・授乳期の水分は羊水や母乳の生成にとても大切です。
新鮮なお水をいつでも飲むことができるよう、
下記のような工夫をしてあげましょう。
- 水分を多く含むウェットフードを使う
- フードをぬるま湯やミルクでふやかして与える
- 食事回数を増やしてあげる
- 水道水のカルキ臭を取り除く(一度お湯を沸かす)
- こまめに飲み水を交換する
- 水にまたたびを少量混ぜる
- 好みの材質の器を使用する
- ひげが当たりにくい器を利用
- 水飲み場の場所を変更する
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